『対岸の家事』に『めおと日和』も 2025年春ドラマ、高評価作の共通点は“家事”の描き方
ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)は、『わたし、定時で帰ります。』の著者・朱野帰子の小説『対岸の家事』(…
森下佳子は感情の深淵を描き続ける脚本家 『べらぼう』蔦重の“夢と別れ”の第1章を総括
大河ドラマ『べらぼう』(NHK総合)第16話終盤、主人公・蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、雪景色の吉原を歩いていた。源内(安田…
『べらぼう』の副題「蔦重栄華乃夢噺」の意味を解説 “夢”の描き方は森下佳子脚本の真骨頂
大河ドラマ『べらぼう』(NHK総合)第12話が描いた「祭り」の場面は、現時点において本作が描いてきたことのすべてが詰まった集大成…
『ANORA アノーラ』は“ハッピーエンド”なのか? 光と影の“対等”な2人を読み解く
映画『ANORA アノーラ』のどんな煌びやかな場面より、エンドロールの後ろで静かになっている車のワイパーの音が忘れられない。降り…
山田杏奈の“成長”が圧倒的な魅力に 『リラの花咲くけものみち』が描いた命のバトンタッチ
春、夏、秋、冬ときて、そしてまた、春がくる。『リラの花咲くけものみち』(NHK総合)は、春から始まった。北農大学獣医学群入学のた…
『ファーストキス 1ST KISS』が届けた極上の“寂しさ” 松村北斗だから成立した“2度”の好き
永遠のラブストーリーなんて、本当に存在するのだろうか。『カルテット』(TBS系)の真紀(松たか子)が「人生ってまさかなことが起き…
『べらぼう』横浜流星の眼差しの美しさは別格 森下佳子脚本は名作時代劇ドラマをつなぐ
例えば、自分の住んでいる街や、働いている職場のことが大好きだったとして、外からなんとなく見た人にその魅力はなかなか伝わらない。そ…
藤原奈緒の「2024年 年間ベストドラマTOP10」 テレビドラマは自分を映す鏡のようなもの
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2024年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…
野木亜紀子が描く“私たちの物語”に浸れる喜び 『海に眠るダイヤモンド』の興味深い構造
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)において、宮本信子が演じるいづみは一体何者だろう。 「私、キラキラしたの大好き」…
無差別刺傷事件を通して見えた“令和の20代”の葛藤 『透明なわたしたち』は誰のことなのか?
福原遥主演のABEMA連続ドラマ『透明なわたしたち』(全6話)が最終話を迎えた。本作は、週刊誌ライターの主人公・碧(福原遥)が、…
奈緒は現代を生きる“わたしたちの鏡”となる 『傲慢と善良』『あのクズ』でみせる全力の姿
映画『傲慢と善良』が公開中である。辻村深月による累計100万部突破のベストセラー小説『傲慢と善良』(朝日文庫)を原作とした本作は…
『西園寺さんは家事をしない』になぜ視聴者は夢中になった? “自由で楽しい”家族の在り方
火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)がついに終わってしまう。西園寺一妃(松本若菜)と、楠見俊直(松村北斗)と娘のル…